2016年4月7日木曜日

『長栄軒@大塚』MCT(あきやまみみこ)

訪問日:2016年4月1日

 
訊かなくても黙って語る町中華がある。
そんな佇まいのお店に出会いました。

今回の町中華探検隊は大塚駅集合。
お初の田中さん、あきさんを含め、女性3人と男性3人の計6人で賑やか。

たくさんのお店を外観チェックする中、私が入ると決めたのは「長栄軒」。
だってホラ、この佇まい! ザ・町中華!
他のお店がチャイナ風だったり新しい看板を外に出す中、ひときわ昭和感が際立ってました。
いや、昭和感、じゃなくて、昭和。作ってない、そのものズバリがイイんだよなぁ〜。惹かれます。
中も見てみたいし、味も気になるし、やってる人も気になるところ。
 

中に入ると、誰もいない。
わあ、コレ、思い描いてた町の中華屋さんだぁ。胸に沁み入るよう。
白い中華帽を被ったおじいさんが一人、ゆっくりとした動作で「いらっしゃい。」
なんだか素朴な空気がほんわり滲む。

もう多くを訊くまい、語るまい。
見て下さい、この店内。
油が茶色く染み付いた壁、張り紙、扇風機、湯沸かし器、調理道具…。
カッコイイ、カッコイイよ。ローマは1日にしてならず、千里の道も一歩から、だよ。
いやそれはなんか違うけど、いろんな日々があったことは確かです。
そこにはさぞかし色んな歴史やドラマがあったことが偲ばれます。
そのまま映画のロケに使いたいくらい。

さて何を食べよう?
壁のメニューに町中華三種の神器(オムライス・カツ丼・カレーライス)があったので、おおお!と感動し、一度は「オムライス!」と頼んだのだけど、思い直して「ココのおすすめは何ですか?」と訊いてみました。やっぱり店主推しをいただきたいな、と。
そしたら少し耳の遠いおじいさんは、最初ぽかんとして、でもちょっと考えて
「……う、う〜ん、オススメってほどでもないけどね、アジフライかな。」
とやや照れたような顔で答えてくれました。

メニューとは別に貼ってあった「釣 アジフライ」の「釣」部分に惹かれて、アジフライにすることにしました。
訊くと、おじいさんが趣味で釣ってきたアジなのだそうです。やっぱり! イイネ!

ずいぶん長い間待って出てきた揚げたてアジフライ。
おじいさんは、何度も注文を聞き返して、1つ1つ作ってました。
定食かと思ったら単品だったのだけど、ゴハンを追加したらまた時間がかかりそう…。
なのでもう単品でいい。それでいい。
ハフハフ、おいしー♪


餃子出てきました。焼き過ぎ? 破れてる?
ハハハ。おじいさんらしいや。
私がおじいさんの何を知ってようというのか。
だけど、そう思わせてしまうナニカがあるお店。

中身はフツーのビールに合いそうな餃子です。

あき隊員はチャーハン(こぶり!)を。
マグロ隊員は広東麺を。
田中ひろみ隊員は、私と同じくアジフライを。
これだけ出てくるのに、50分くらいはかかったように思います。

他にも後からお客さんが3人ほど入ってきて、注文してからじーーーっと待ってました。
何度も何度も繰り返しおじいさんと同じ注文のやり取りをしながら。
それでも気長に待つお客さんがいるこのお店、きっと愛されてる。
何も訊かなくても、お店の佇まいが無言で語っている。

年季の入ったお店が賑わっているのは、とても良い光景でした。



5 件のコメント:

  1. 2階(?)の木窓が気になる。上に住んでるのかな。

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    1. 店の奥が住まいになっていて、たぶん階段で上にあがれるようになっているんだと思う。

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    2. そうですね、1Fの奥にガラス障子があったので、住居のようですね。
      それにしても木窓がシブイです。

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  2. お釣りをもらう時にガラス障子の奥が見えたのですが、毛布が1枚敷いてありました。

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    1. そうだったのですか! お客さんが来ない時は昼寝ですかね〜。

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