2016年7月7日木曜日

三河島で見つけた“いっぽんどっこ”中華の『すずき』さんで、冷やし中華をいただく

“いっぽんどっこ”とは作詞家、星野哲郎が昭和歌謡において、多用したフレーズで、意味としては独立自尊で、人のやれないことをやれってことだけど、町中華において、まさに重要な心構えとなっている。

さて、今回うかがった『すずき』さん。実は、店の前は何度も通っていて、気になっていたお店だ。
家を出るときは、チャーハンと餃子にしようかと思ったのだが、炎天下を歩くとその気も失せてきた。


赤いテントに“すずき”の文字。暖簾は赤字に白文字のラーメン。が、下に置いてある看板は、青地に、酒処、食事処とあった。


かつては、おみやげ中華をやっていたのだろうか、入り口の横に小窓があるが今は稼働していない模様。

少し、行き過ぎて、逆から見るとこんなかんじ。


1階建ての看板建築だ。ちょっと独特なスタイルだ。

店は先客1名。カウンターと、1人のテーブルが並び、テレビの方向に椅子が置かれている。

テレビに一番近いところで、先客がアルコールをちびちびやっている。3番目にこしをおろした。店主の男性がすぐに、水と箱ティッシュを持ってきた。思わず「冷やし中華ください」と言ってしまう。


カウンターの向こう側が厨房だ。玉子を溶く音が聞こえる。玉子焼きから作るということは、時間がかかりそうだ。テレビはテレビ朝日。小池百合子について、大下英治がとめどなく語っている。

横に貼ってある、メニュー。
特徴的なのは『もやしそば』か。
あんかけとそうでないものがあり、価格が100円違う。


どうしても、気になったのが
赤文字で書かれている、

スタミナ バツグン!!ピリカラ湯飯 600

まず、読み方がわからない。湯麵のタンなのか、それてもユなのか。ハンなのか。

なんてこと、考えながら15、6分経過しただろうか。冷やし中華到着。


ああ、いいビジュアルだね。
丁寧につくられているかんじが伝わってくる。
これはいい店だろう。
酒に合いそうな味だね。

食べ終えて、おやじさんに、
ピリカラ湯飯について聞く。
まず、読み方だ。
「それね、“ゆめし”ですね」
とおっしゃる。
おお、和な呼び方だ。
「クッパみたいなもんですよ」
おお、韓流だ。
「次はこれたのみますよ。
実は、前はよく通ってたんですけど、
入るのは初めてだったんですよ」
というと、そうですかと嬉しそうに笑う。
笑うと、三代目の三遊亭金馬さんにそっくりだ。
よくとおる声も似ている。

お休みを確認。




お会計のとき、「ここ、もう長いんですか?」と聞けば、
「まあ、15年になります」
と、町中華としては比較的新しいほうなのかもしれない。
お釣りをもらいながら、「これまで雑誌に出られたことはありますか」と問えば、
「いえ、ないですよ」とよくとおる声でおっしゃる。
「それは、ポリシーなんですか、取材は受けないとの」
「いやぁー、そうじゃなくて、申し込みがないんですよ」
「えっ、それじゃ、申し込みがあれば」
「そりゃぁ、ねえ」と笑う。
僕はうれしくなって、「また、きますね、冷やし中華おいしかったです」と店をあとにした。
スキップしたい気分だ。おっさんだからしないけど。

■すずき
〒116-0014 東京都荒川区東日暮里3丁目22−7
11:30~14:00 17:00~22:00
定休日:第二第四月曜日
☎03-3807-0044

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