2016年12月7日水曜日

横浜町中華の底力 錦珍楼さんで五目ラーメンを堪能

初の報告になります。
町中華探検隊隊員に参加させていただいた松沢直樹と申します。

ふだんは、細々とライターをやらせていただいてます。
(たぶん、検索するといろんな記事が出てくると思いますので、よかったらご高覧くださいまし。)

さてさて、隊員に任命いただいたからには、拠点にしている横浜の町中華を探してみましょう。

横浜というと、中華街を連想される方が多いと思います。

たしかに横浜中華街は、おいしいお店が多いですけど、
それなりにいいお値段になっちゃうんですよね。

とはいえ、少し離れた場所では、伝統的な中華の香りを残した独特な町中華が、
堪能できるお店も少なくありません。

たとえば、中華街から1キロ弱離れた野毛(のげ)地区は、
戦後になって独特なスタイルの餃子のお店が広がった過去があります。

また、なぜか多摩川を渡ると見られなくなる「サンマーメン」
なる独特な町中華メニューもあったりします。
(※餡でからめたもやしをのせたラーメンですね)

さて、今回探検するのは、横浜市中区伊勢佐木町にある
伊勢佐木モール



50代以上の方ならご存じであろう、あの青江三奈さんの名曲
「伊勢佐木町ブルース」のモデルになった町です。

(ちなみに僕は、リアルタイムで聞いていたわけではありませんので念のため)

この界隈は、横浜の観光地の一つ横浜中華街から、1キロ弱ほど離れた場所。

観光客が訪れることが少ないため、味と価格で地元のお客さんに支持されなければ、
経営が厳しくなるという、横浜町中華の激戦区でもあります。

散策しながら、穴場な実力派のお店を探すことに。

私めのアンテナが「ピコーン」と反応したのは、このお店。

伊勢佐木モールを京浜急行黄金町方面に進んだ中程にある「錦珍楼」さん。
(横浜市中区伊勢佐木町5-129-1)


町中華のお店ですけど、
やはり中華街の本格中華のお店みたいな雰囲気ですよね。

さて、私めが「この店はおいしい中華を出してくれるはず」と確信したのは、
これであります。


使い終わった卵のケースが店先に出ている。

つまり、チャーハンなどの飯物がよく売れているから
卵の消費が激しいわけですね。

加えて、今年は野菜が高騰しているのに、
高値の黄芯白菜の箱が積んであります。

原価が高い食材を使い切っても利益が出るほど、
麺類などが売れていることが推測できます。

加えて、出前用の「おかもち」が、いつでも持ち出せるようにスタンバイしてあります。
それだけこの店の味を気に入ってる方が多いということですよね。

これなら、美味い中華が出てくるに違いない。

お店の外に出されてるメニューを見てみたら、「ラーメン500円」「焼きぎょうざ350円」

この価格なら、突撃するしかありませぬ! いざ店内へ!


迷いましたが、ラーメンではなく、五目ラーメン〈680円〉をオーダー。

鶏ガラでじっくり作った上湯と醤油ベースのスープのラーメンです。



麺は細麺。具材は、豚バラ、紋甲烏賊、青梗菜、白菜、芝海老、タケノコ、うずらの卵。

タケノコとうずらの卵は仕入れ品でしたが、豚バラと芝海老は片栗粉を打ち、
硬くならないように仕事がしてあります。

烏賊も、飾り切りの刀工がほどこしてあります。

青梗菜と白菜は、軽く油通しをする手の入れよう。
〈油通し=低温の油を張った中華鍋にくぐらせてしゃっきりしたまま火を通す調理法〉






烏賊は冷凍のようでしたが、食感を良くするために飾り切りの刀工を施してあるのは、
見事としか言いようがありません。

海老は生のものをむいて提供しているようですね。

硬くならないように、片栗粉を打って、油通しして、海老独特の甘みと、
ぷりぷりした食感が残るように工夫してあります。



「スープ手間かけてるなあ」と、ただただ感心。

レンゲの中のスープに脂が浮いてないのがおわかりいただけるでしょうか。

鶏ガラのモツを抜いて、ひたすら低温でじっくりスープを取りながら、
脂を抜いたのがわかる味です。

〈短時間で旨味を出すなら、鶏ガラをある程度高い温度で煮れば、スープが早く取れます。
その代わり、臭みがでるので、ネギや生姜などの香味野菜で臭いを消さなければなりません。〉

醤油ダレとスープが完全に一体化していて、塩辛さを全く感じない。

それでいて、麺や具材をしっかり支える力強い味。最後の一滴まで力強く、軸がぶれない味でした。


五目ラーメンを、いただきながらの一コマ。

これ、お店の方が、にんにくをひとかけらずつ丁寧にむいてるんですね。

今時は、業者から仕入れ品を買うお店が大多数なので、
この姿勢はすばらしいなあと思いましたです。

しかし、横浜の観光地から外れた場所とはいえ、
伊勢佐木町は、それなりに地代も高いはず。

これだけ原価がかかるラーメンを680円で出してたら、
1杯あたりの粗利は、300円くらいになりかねないんじゃないかと。

(おそらく中華街で、このクオリティのラーメンを食べたら1300円~1500円はとられるでしょうしね。その半額ですから……)

不況ですから、これくらい頑張らないとお客さん来ないのかもしれないですけど、
なんとか応援してあげたいものだなあ……と思いましたです。

とはいえ、折り紙つきの味です。お近くにお出かけの際は、ぜひご賞味くださいませ。

横浜は伊勢佐木町から、松沢直樹隊員がお送りしました。

3 件のコメント:

  1. 大変勉強させていただきました!
    ぜひ横浜MCTを開催しましょう!!

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    1. このコメントは投稿者によって削除されました。

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    2. 増山様
      ご高覧いただきましてありがとうございます。
      中華街があるせいか、どうしても伝統中華の香りがしますが、郊外へ向かって離れるだけで独特のカラーの町中華が見られます。 ぜひ横浜MTGを開催しましょう!

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