2017年4月1日土曜日

広東麺と五目そば:与野「味楽」

町中華でいただく麺類と言えば、もちろんラーメン。
トッピングされている具材と言えば、メンマ、チャーシュー、刻みネギ、ナルト、
それに焼き海苔かワカメ、もしくはホウレンソウなどですね。

そして、ラーメンのバリエーションとしてお品書きにラインナップされている
様々な麺類の具材は、ラーメンの具材を基本として何かを加える「プラス方式」か、
ラーメンの具材を取っ払って異なる具材を乗っける「チェンジ方式」かに大別されると思います。

例えばワンタンメンやチャーシューメンは典型的なプラス方式。通常の具材に
ワンタンを加えればワンタンメン、チャーシューの枚数を増やせばチャーシューメン。
五目そばは、ゆで卵やカマボコや野菜、お店によっては伊達巻などなど百花繚乱。
通常のラーメン具材であるところのメンマを省いている店が多いのが少々気になる点では
ありますが、やはりこれもプラス方式と言って差し支えないでしょう。

逆に、広東麺やタンメンはチェンジ方式です。醤油ラーメンの具材を除去して
あんかけ肉野菜炒めをトッピングすると広東麺、塩ラーメンの具材をスープ炒め煮
肉野菜にするとタンメンになります。サンマーメンやカレーラーメンなども然りですね。

・・・ところがです。

私は先日、上述のごとき安易なカテゴライズをいとも簡単に、しかも豪快に打ち破る
衝撃的な広東麺に出会いました。

お店はさいたま市の与野駅から西に数分歩いた交差点にある「味楽」( ↓ )


(いい店構え)

長屋建築の真ん中にある細長い店内はカウンター7席、テーブル2席×2。
カウンターの向こうの調理場では、お店の古さにしてはそれほどのお歳には見えない
女性と、息子さんでしょうか、20代くらいの若い男性。私が料理を食べている最中に
やはりそれほどの年齢には見えないオヤジさんも出前から戻ってきました。

カウンター上の壁に貼られたメニューはかなり充実しておりまして、
カツカレーやオムライスなどの洋食系もあります。


(店内からの眺め)

さて。
注文した広東麺が出てきた時、私は「注文間違えられたか!」と思いました。
だってだって、どう見ても五目そばなのです( ↓ )


(ピルクルをサービスしてくれた)

ゆで卵を中心にして、チャーシュー、海苔、カマボコ、ネギ、ナルト、メンマ、コーン。
美しく配置された具材たちは、やはり五目そばのそれです・・・どうしよう。。
「あの、広東麺たのんだんですけど」という言葉が喉元まで出かかった私ですが、
思いなおしました。オーダーミスも一期一会の出会いだし、そもそもこの五目そば、
すごくおいしそうだし。

そんなわけで写真を撮るべく丼に顔を近づけた私は、具材の下に何か麺とは違うものが
存在することに気づきました。ん?・・・何だこれ???

もしかしてこれは・・・いやまさかそんな・・・

写真の上のほう、レンゲが刺さっているあたりをよーくご覧ください。
何やらドロっとした物質がチラリと見えるのを確認できると思います。

そうです!これはあんかけのあん。
なんとなんと、五目そばの具の下に、しっかりと調理されたあんかけ肉野菜炒めが
埋まっているのです!そしてその下に麺が埋まっている三層構造の広東麺なのです!
オーダーミスなどではなかった・・・五目そばではなかった・・・
五目そばと広東麺の融合!

あんかけ肉野菜炒めはキャベツ、ニンジン、白菜、ピーマン、豚肉、そして私の好きな
キクラゲが多めに入っています。それらをかき混ぜ、五目そばの具をあんの中に沈め、
さらに麺をそれらに絡め、なかなか食べるのに大忙しですが、これおいしい!!!

広東麺は野菜が多いので食べ進めるうちにちょっぴり飽きてくることもあるのですが、
ゆで卵やチャーシューを味わったり、ナルトとカマボコを食べ比べたり、メンマと
白菜を一緒に頬張ったりできるので実に楽しい限りです。

・・・それにしても、冒頭に記した「プラス方式」と「チェンジ方式」という分類には、
この広東麺は当てはまりません。プラスでもあり、チェンジでもあるというモンスター!


(与野からも与野本町からも数分)

今まで色々なお店で様々な広東麺をいただきましたが、このようなものは初めてです。
かくも個性的でおいしい広東麺を供する「味楽」。少しでも長く、この交差点で
営業し続けてもらいたいものです。カウンターの向こうで調理していた若者がもしも
店主の息子さんならば、後継者としてお店の味を継承してくれるかもなー・・・などと
勝手なことを考えながらお店を後にいたしました。

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